BMWを代表するスポーツセダン「3シリーズ」が、いよいよフルモデルチェンジを迎えます。
BMWは次世代3シリーズを2026年9月30日に世界初公開する予定です。新型は8代目にあたり、社内コードは「G50」。すでに登場しているEV版「BMW i3」に続き、今度は内燃機関を搭載する3シリーズの全貌が明らかになります。
新型3シリーズは9月30日に正式発表

これまでBMWは、新型3シリーズのプロトタイプによる走行テストや技術情報を段階的に公開してきました。
そして今回、Autoblogによると、新型3シリーズの正式発表日は2026年9月30日に決定。EVのi3が同年3月に発表されているため、約半年遅れて内燃機関モデルが登場することになります。
新型3シリーズはセダンの「G50」に加え、今後はツーリングの「G51」もラインアップされる見込みです。
Neue Klasseデザインを内燃機関モデルにも採用

新型3シリーズで大きく変わるポイントのひとつがデザインです。
BMWが新世代EVで導入している「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」のデザイン思想を、内燃機関モデルにも展開します。
BMWが公開したプロトタイプを見ると、ロングホイールベースと短いオーバーハングという3シリーズらしいプロポーションを維持しながら、フロントマスクやボディ表面はかなりシンプルな方向へ進化しています。
EVのi3と内燃機関版3シリーズは完全に同じ車体ではありませんが、外観上の違いはパワートレインに合わせたディテールが中心になるとBMWは説明しています。
インテリアも大幅刷新
外観以上に大きな変化となりそうなのがインテリアです。
新型3シリーズには「BMW Panoramic iDrive」と「BMW Operating System X」が採用されます。
Neue Klasse世代のBMWが採用する新しいインターフェースで、従来のBMWでおなじみだったセンターコンソールのiDriveコントローラーを中心とした操作体系から、大きく方向転換することになります。
ドライバー正面から助手席側まで広がる情報表示など、3シリーズの車内は現行型から大幅に近代化されそうです。
M350 xDriveは約449PS
そして、走りの面でも注目したいのが「BMW M350 xDrive」です。
従来のM340iに相当するM Performanceモデルで、新型3シリーズの内燃機関モデルにおけるトップグレードとして設定されます。
BMWが発表している開発段階での主要スペックは以下の通りです。
| 項目 | BMW M350 xDrive |
|---|---|
| エンジン | 3.0L 直列6気筒 BMW TwinPower Turbo |
| 電動化 | 48Vマイルドハイブリッド |
| 最高出力 | 約449PS(326kW) |
| 最大トルク | 580Nm |
| トランスミッション | 8速Steptronic |
| 駆動方式 | xDrive |
| 0-100km/h加速 | 4.1秒 |
| 最高速度 | 250km/h |
※BMW公表値の326kWをPS換算。開発段階の数値のため、市販仕様では変更される可能性があります。
注目すべきは、3.0L直列6気筒ターボ「B58」が引き続き採用されることです。
電動化が急速に進むBMWですが、3シリーズのM Performanceモデルでは直列6気筒エンジンを残しています。
3シリーズ初の「Drift Moment」も採用
M350 xDriveには、さらに興味深い機能が搭載されます。
それが「Drift Moment」です。
センターディスプレイから機能を有効にすると、エンジンの駆動力を完全に後輪へ送ることが可能になります。
つまり、通常はxDriveの4WDとして走行しながら、必要に応じて後輪駆動らしい挙動を楽しめる仕組みです。
この機能は2027年中に提供される予定で、それ以前に納車された車両についてもRemote Software Upgradeによって有効化される計画です。
4気筒モデルにも48Vマイルドハイブリッド
もちろん、新型3シリーズはM350 xDriveだけではありません。
BMWは4気筒エンジン搭載モデルも設定し、こちらにも48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせます。
Autoblogでは318、320、330といった従来から馴染みのあるグレード名が継続される可能性が伝えられています。
一方、BMWが現時点で正式に詳細スペックを明らかにしているのはM350 xDriveが中心です。その他のグレードについては、9月30日の正式発表で詳細が判明するとみられます。
シャシーも全面的に進化
新型3シリーズでは、見た目やパワートレインだけでなくシャシーも進化します。
先代よりホイールベースを延長するとともに、前後トレッドも拡大。前輪にはダブルジョイント・スプリングストラット、後輪には5リンク式サスペンションを採用します。
標準サスペンションには新開発のリフト関連ダンパーを採用し、アダプティブサスペンションやアダプティブMサスペンションも設定されます。
さらにスポーツタイヤとして、フロント245/35 R20、リア275/30 R20というかなりワイドな20インチタイヤも選択可能になります。
EVだけではないBMWの次世代戦略

Neue Klasseというと「BMWの次世代EV」という印象が強いかもしれません。
しかし新型3シリーズを見ると、BMWがNeue Klasseのデザインやデジタル技術を内燃機関モデルにも積極的に展開していることが分かります。
EVには新型i3、内燃機関モデルには新型3シリーズという選択肢を用意しながら、両者に共通した次世代BMWのデザインとユーザー体験を与えるという戦略です。
特にM350 xDriveで直列6気筒B58エンジンを残しながら、約449PS、48Vマイルドハイブリッド、そして後輪駆動化できるDrift Momentまで用意した点は興味深いところです。
50年以上にわたりBMWの中心的存在であり続けてきた3シリーズが、Neue Klasse時代にどのような姿へ進化するのか。
2026年9月30日の正式発表に注目です。
参考・出典:Autoblog / BMW Group




