レクサスのコンパクトクロスオーバー「UX」が、まもなくその歴史に幕を下ろします。
レクサスは日本の公式サイトにおいて、UXを2027年2月をもって生産終了する予定であることを案内しています。
2018年に登場し、レクサスのSUVラインアップにおけるエントリーモデルとして存在感を示してきたUX。
2026年には新たな特別仕様「Shining Essence」が追加されたばかりですが、それから間もなく生産終了が明らかになるという、少し意外な展開となりました。
レクサスUX、2027年2月で生産終了

レクサスの日本公式サイトでは、UXについて「2027年2月をもって生産終了」と案内されています。
さらに、生産予定台数に達した場合には、2027年2月を待たず販売終了となる可能性もあります。
つまり、新車のUXを購入したいユーザーにとっては、いよいよ最後のタイミングが近づいていることになります。
UXは2018年、「Creative Urban Explorer」をコンセプトとしてレクサスのラインアップに加わりました。
大型化が進むSUV市場の中で、全長4.5m以下という比較的コンパクトなボディを持ち、都市部でも扱いやすいレクサスとして独自のポジションを築いてきました。
世界80以上の国と地域で約40万台を販売

UXは決して小さな存在ではありません。
レクサスによれば、2018年の発売から2026年6月末までに、世界80以上の国と地域で累計約40万台を販売しています。
レクサスブランドへの入り口としてだけでなく、コンパクトなプレミアムSUVを求めるユーザーから支持されてきたことが分かります。
一方で現在のレクサスには、UXよりさらにコンパクトなSUV「LBX」が存在します。
また、電動化を前提とした新しいモデル展開も進んでおり、UXが登場した2018年当時とはレクサスのSUVラインアップそのものが大きく変化しています。
こうしたブランド全体の変化も、UXが役割を終える背景のひとつと考えられそうです。
現行UX300hのスペック
現在、日本市場のUXはハイブリッドモデル「UX300h」が中心となっています。
| 項目 | UX300h |
|---|---|
| エンジン | 2.0L 直列4気筒 |
| パワートレーン | ハイブリッド |
| 駆動方式 | 2WD(FF)/E-Four |
| トランスミッション | 電気式無段変速機 |
| 乗車定員 | 5名 |
| WLTCモード燃費 | 23.4〜26.3km/L |
| 生産終了予定 | 2027年2月 |
コンパクトなボディと優れた燃費性能を組み合わせながら、レクサスらしい上質感を持たせたことがUXの大きな特徴でした。
UX300hの価格
| グレード | 2WD | AWD |
|---|---|---|
| version C | 4,903,000円 | 5,168,000円 |
| F SPORT | 5,341,000円 | 5,606,000円 |
| version L | 5,492,000円 | 5,757,000円 |
| Shining Essence | 5,210,000円 | 5,475,000円 |
※価格はメーカー希望小売価格(税込)。仕様・販売状況によって異なる場合があります。
最後を飾る「Shining Essence」

興味深いのは、生産終了を控えたUXに2026年、新たな「Shining Essence」が設定されたことです。
レクサスは2026年7月にUX300h “Shining Essence”を発表し、9月1日から販売を開始しました。
新しいボディカラーやオーナメント加飾を採用し、UXの上質感をさらに高めたモデルとなっています。
結果的に、このShining EssenceがUXの最終章を飾る重要なモデルになる可能性があります。
長年販売されてきたモデルの最後に特別な仕様が追加されるという点でも、UXファンにとって注目すべき一台になりそうです。
なぜUXは生産終了するのか?
レクサスは、生産終了の具体的な理由について詳細を明らかにしていません。
ただし現在のラインアップを見ると、UXを取り巻く環境は登場当初から大きく変わっています。
特に大きいのが「LBX」の存在です。
LBXはUXよりコンパクトなボディを持ちながら、従来の「小さい=廉価版」という考え方ではなく、小型車でありながら高い質感を追求するモデルとして投入されています。
その一方でレクサスは、BEVを含めた次世代モデルへの移行も進めています。
そのためUXの生産終了は単純な販売不振というより、レクサスのコンパクトモデル戦略が次の段階へ移行する中でのラインアップ再編と見るほうが自然でしょう。
UXが残したもの
2018年に登場したUXは、それまで比較的大型車中心だったレクサスの世界に、新しい選択肢をもたらしました。
「レクサスに乗りたい。しかし大きなSUVまでは必要ない」
そんなユーザーにとって、UXは非常に分かりやすい存在でした。
世界累計約40万台という販売実績からも、そのコンセプトが多くのユーザーに受け入れられたことが分かります。
一方、LBXの登場やレクサスの電動化戦略によって、その役割も徐々に変わりつつあります。
約9年にわたる歴史を経て、UXは2027年2月に生産を終了する予定です。
ただし、生産予定台数に達した場合にはそれ以前に販売終了となる可能性があります。
新車でUXを手に入れたい人にとっては、これからの数カ月が最後のチャンスになるかもしれません。
参考・出典:LEXUS / Toyota




