ハイパーカーの世界で圧倒的な存在感を放つブガッティが、その世界観を「住まい」へと広げます。
ブガッティは米国初となるブランドレジデンス「Bugatti Residences Miami(ブガッティ・レジデンス・マイアミ)」を発表しました。舞台となるのはフロリダ州マイアミのウォーターフロントで、単にブガッティの名前を冠した高級マンションではなく、ブランドが掲げる「Art de Vivre(暮らしの芸術)」そのものを住宅として表現するプロジェクトです。
ブガッティが米国で初めて手掛けるレジデンス

Bugatti Residences Miamiが建設されるのは、マイアミ川沿いに位置するBrickell(ブリッケル)地区です。
マイアミを代表する金融街に近く、ビスケーン湾へのアクセスにも優れたウォーターフロントという、超高級レジデンスにふさわしい立地が選ばれました。
Carscoopsによると、建物は60階建てで183戸のレジデンスを備える計画とされ、プロジェクト全体の規模は約6億5,000万ドルと報じられています。
開発を担当するのはProsper Groupと、100年以上の歴史を持つベルギーのVersluys Group。建築はBrandon Haw Architecture、インテリアはYabu Pushelbergが手掛け、ブガッティ自身もプロジェクト全体のデザインを監修します。
ハイパーカーの哲学を住宅へ
ブガッティがこのプロジェクトで重視しているのが、ブランドを象徴する「Art, Forme, Technique」というデザイン哲学です。
これは芸術、造形、技術を融合させるという考え方で、ブガッティのハイパーカーにも受け継がれてきました。
Bugatti Residences Miamiでは、この思想を建物の外観だけに取り入れるのではなく、インテリア、エントランス、プライバシー、サービス、さらには日常生活そのものまで反映させるとしています。
つまり、ブガッティのエンブレムを付けたマンションを販売するのではなく、「ブガッティを所有する体験」を住居にまで拡張しようとしているのです。
専属バトラーサービスも用意
さらに注目したいのがサービス面です。
レジデンスの運営パートナーには、超高級住宅市場で実績を持つRhodiumが選ばれました。
入居者にはホワイトグローブスタイルのパーソナル・バトラーサービスが提供される予定で、プライバシーへの配慮や個々のオーナーに合わせたサービスなど、一般的な高級コンドミニアムとは一線を画す体験が目指されています。
ハイパーカーでは車両そのものだけでなく、購入から納車、アフターサービスまで含めた特別な体験が重要になりますが、その考え方を住宅にも持ち込む形です。
ドバイでは「愛車を自宅まで運ぶエレベーター」も
実はブガッティが住宅を手掛けるのは今回が初めてではありません。
すでにドバイではBinghattiとの共同プロジェクト「Bugatti Residences by Binghatti」が進められており、プライベートプールやリビエラをイメージしたビーチなど、極めて豪華な設備が採用されています。
なかでも象徴的なのが、自動車をペントハウスまで運べる専用エレベーターです。
オーナーはブガッティなどの愛車を高層階の自宅まで運び、居住空間のすぐそばに展示できます。
Carscoopsによれば、ドバイで販売されている残りのペントハウスは1億5,500万AED(約4,220万ドル)からとされており、一般的な「高級住宅」という言葉では収まらない世界です。
マイアミにも同様の自動車用エレベーターが導入されるのかは、現時点では明らかになっていません。
価格や完成時期はまだ未発表
一方で、Bugatti Residences Miamiについてはまだ不明な部分も多く残されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | Bugatti Residences Miami |
| 場所 | 米国フロリダ州マイアミ・Brickell地区 |
| 建物 | 60階建てと報道 |
| 住戸数 | 183戸と報道 |
| プロジェクト規模 | 約6億5,000万ドルと報道 |
| 開発 | Prosper Group / Versluys Group |
| 建築 | Brandon Haw Architecture |
| インテリア | Yabu Pushelberg |
| 運営 | Rhodium |
| 販売開始 | 2027年予定 |
| 価格 | 未発表 |
| 完成時期 | 未発表 |
現時点では各住戸の広さや価格、詳細な設備、最終的な建物デザイン、完成予定時期などは公表されていません。
公式発表では2027年に販売を開始する予定とされており、今後詳細が徐々に明らかになると考えられます。
ブガッティは「クルマを売るブランド」から次の段階へ
今回のプロジェクトで興味深いのは、ブガッティが自動車だけにブランド価値を閉じ込めていないことです。
世界最高峰のハイパーカーを所有する顧客にとって、ブガッティは単なる移動手段ではなく、デザインやクラフトマンシップ、希少性を含めたライフスタイルの象徴でもあります。
だからこそ住宅という分野への進出には一定の必然性があります。
実際、マイアミではポルシェやアストンマーティン、ベントレー、メルセデス・ベンツなど、自動車ブランドの世界観を取り入れた高級レジデンスが相次いで展開されています。
その中でもブガッティがどこまで「ハイパーカー級」の住宅体験を作り上げるのか。
価格だけでなく、ドバイのように愛車を住居まで運べる設備が採用されるのかなど、2027年の販売開始に向けて発表される詳細にも注目です。
参考・出典:Carscoops / Bugatti



