レクサスは2026年8月29日、北米市場向けとなる2027年型「IS」の特別仕様車「Special Appearance Package」を発表しました。
2026年型で大幅なアップデートを受けたISですが、2027年型でも3.5リッター自然吸気V6エンジンを継続。
電動化が急速に進む現在の自動車市場において、自然吸気の大排気量エンジンを搭載するスポーツセダンは、ますます貴重な存在となっています。
さらに今回発表されたSpecial Appearance Packageは、新色「Envious(エンヴィアス)」を採用し、北米市場わずか350台という希少なモデルです。
25周年を迎えたレクサスIS

レクサスISは、ブランドを代表するコンパクトスポーツセダンとして25年にわたり歴史を重ねてきました。
今回のSpecial Appearance Packageは、ISの25周年を記念して開催された「Lexus IS 25th Legacy Tour」の最終開催地となった米国マイアミで公開されています。
レクサスでは2022年以降、毎年ISにSpecial EditionまたはSpecial Appearance Packageを設定しており、今回の2027年型でもその伝統が受け継がれました。
ベースとなっているのは「IS 350 F SPORT」です。
新色「Envious」が最大の特徴

今回の特別仕様車でひときわ目を引くのが、新たに設定されたボディカラー「Envious」です。
深みのあるグリーンのボディに、ブラックの19インチBBS製鍛造アルミホイールを組み合わせることで、通常のIS 350 F SPORTとは大きく異なる雰囲気に仕上げられています。
ISが持つスポーティなデザインを強調しながらも、派手になりすぎない落ち着いた色合いは、レクサスらしい上質感を感じさせます。
インテリアにも専用装備が採用されています。
ブラックのNuLuxeトリムシートにはUltrasuedeのインサートが組み合わされ、さらにグリーンのステッチを採用。エクステリアのEnviousとリンクするコーディネートとなっています。
サテンクローム仕上げのトリムも加わり、通常モデルとの差別化が図られています。
3.5リッター自然吸気V6を継続
2027年型ISで注目したいのは、特別仕様車のデザインだけではありません。
パワートレインには引き続き、3.5リッターV型6気筒自然吸気エンジンが搭載されます。
最高出力は311hp、最大トルクは280lb-ft(約380Nm)。
後輪駆動(RWD)モデルには8速AT、四輪駆動(AWD)モデルには6速ATが組み合わされます。
ターボ化やハイブリッド化、そしてEV化が急速に進む現在、自然吸気V6エンジンを搭載するスポーツセダンそのものが希少な存在になりつつあります。
スペックだけを見れば最新の高性能EVやターボエンジンに及ばない部分もありますが、アクセル操作に対する自然なレスポンスや回転数とともに変化するエンジンフィールなど、自然吸気エンジンならではの魅力があります。
2027年型でもこのパワートレインを残したことは、ISのキャラクターを考えるうえで非常に重要なポイントでしょう。
Handling Packageを標準装備

Special Appearance Packageでは、見た目だけではなく走行性能に関する装備も充実しています。
Handling Packageが標準装備となり、スポーツチューニングされたAVS(Adaptive Variable Suspension)を採用。
ドライブモードにはECO、Normal、Sport S、Sport S+、Customが用意されています。
さらにRWDモデルにはTorsen LSD(トルセン・リミテッドスリップ・ディファレンシャル)も装備されます。
単なるドレスアップモデルではなく、IS 350 F SPORT本来のスポーツセダンとしての性能を楽しめる仕様となっています。
先進装備も充実

Technology Packageも標準装備されています。
Traffic Jam Assist、Lane Change Assist、Front Cross-Traffic Alertなどの運転支援機能に加え、Triple Beam LEDヘッドランプやパノラミックビューモニターなども装備されます。
さらに、ムーンルーフ、パワーリアサンシェード、Mark Levinsonオーディオ、Smart Access Key Cardなども採用されています。
限定車ではありますが、装備を削ってスポーツ性能に特化するのではなく、レクサスらしい快適性や高級感もしっかりと確保されています。
北米市場わずか350台
2027 Lexus IS Special Appearance Packageは、北米市場向けにわずか350台が生産される予定です。
レクサスによれば、2026年後半にディーラーへ到着する予定となっています。
現時点ではメーカー希望小売価格および詳細なスペックについては発表されておらず、今後公開される予定です。
また、今回発表されているSpecial Appearance Packageは北米市場向けのモデルであり、日本市場への導入については発表されていません。
これが「最後の自然吸気V6 IS」になる可能性も
そして今回の2027年型ISで気になるのが、次期モデルの存在です。
海外では次世代ISが電気自動車へ移行する可能性が報じられています。
ただし、現時点でレクサスから次期ISのパワートレインについて正式な発表が行われているわけではありません。
そのためEV化はあくまで現段階では確定情報ではありませんが、もし次期ISが完全電気自動車へ移行することになれば、2027年型ISは自然吸気V6エンジンを搭載する最後の世代となる可能性があります。
2026年型ではラインナップが整理され、北米ではIS 300や5.0リッターV8を搭載していたIS 500が姿を消し、IS 350の3.5リッターV6が残されました。
そして2027年型でも、その自然吸気V6が継続されます。
電動化を目前にしているからこそ、従来型のパワートレインを搭載したISの価値が改めて注目されることになるかもしれません。
まとめ
2027年型レクサスISは、大幅に方向性を変えるのではなく、ISがこれまで培ってきたスポーツセダンとしての魅力を継承するモデルとなりました。
特に350台限定となるSpecial Appearance Packageは、新色EnviousとブラックのBBS製鍛造ホイールの組み合わせが印象的です。
しかし、それ以上に注目したいのが3.5リッター自然吸気V6エンジンの継続でしょう。
ターボ、ハイブリッド、EVへと自動車業界が移行していくなか、自然吸気V6を搭載したFRベースのスポーツセダンは非常に希少な存在となりました。
次期ISがどのようなモデルになるのかはまだ分かりません。
だからこそ2027年型ISは、25年間続いてきたISの歴史において、ひとつの節目となるモデルなのかもしれません。
参考・出典:Lexus USA Newsroom / Autoblog




