ランボルギーニのフラッグシップスーパーカー「レヴエルト(Revuelto)」に、早くも大規模なアップデートが準備されている可能性が浮上しました。
レヴエルトはアヴェンタドールの後継モデルとして登場し、自然吸気V12エンジンと3基の電気モーターを組み合わせたランボルギーニ初のV12プラグインハイブリッドとして、新しい時代の幕開けを担ったモデルです。
そのレヴエルトの開発車両が今回スパイカメラに捉えられました。一見すると現行モデルと大きく変わらないようにも見えますが、細部を確認するとフロントからリアに至るまで複数の変更が施されており、2028年モデルを見据えたフェイスリフト、あるいは新たな「レヴエルト S」に相当するモデルである可能性が指摘されています。
「Y字型ライト」はまさかのダミー

今回のプロトタイプで特に興味深いのが、レヴエルトを象徴するフロントのY字型デイタイムランニングライトです。
スパイショットでは一見すると従来と同じデザインに見えるものの、実際にはライトではなくデカールによって形状を再現しているとされており、ランボルギーニが新しいフロントデザインを隠すための偽装である可能性が高まっています。
さらにフロントバンパー中央の開口部は現行型よりもワイドになり、従来存在していた中央の支柱も姿を消しているように見えます。その結果、単純にディテールを変更するだけではなく、車体をより低く、そしてワイドに感じさせるデザインへと方向転換していることがうかがえます。
左右のロアインテークにも新たなストレーキが追加され、現行モデルの六角形を強調した造形から、さらに複雑で攻撃的なエアロデザインへと進化しているようです。
サイドにも空力を意識した変更

フェイスリフトという性格上、ボンネットやボディ側面の基本的なシルエットについては大幅な変更が確認されていません。
一方で細かな空力処理には手が加えられており、大型サイドインテークには水平のストレーキが追加されたほか、フロントホイール後方のフィンにも同様のデザインが確認できます。
さらに注目したいのがショルダー部分で、現行レヴエルトの特徴でもあるフライングバットレス周辺の構造が変更され、新しいエアインテークらしき造形が設けられています。
こうした変更を見る限り、今回のアップデートは単なる「顔つきの変更」だけではなく、冷却性能や空力性能まで含めて手を入れる可能性があります。
リアはフロント以上に大胆な変更か

リアセクションでは、エンジンカバーそのものに大きな変化は見られない一方、バンパーからディフューザー周辺はかなり大胆に作り直されています。
現行モデルではナンバープレート左右に配置されていた縦方向のエレメントが、新しいプロトタイプでは3枚構成へと変化しており、それに伴ってナンバープレート自体の位置もわずかに高くなっているようです。
さらにリアタイヤ後方から続くベーンや、テールランプ下部に設けられた新しいベントなど、空気の流れを積極的にコントロールしようとするディテールが随所に確認できます。
可動式リアウイングについても排気口からより離れた位置まで張り出すような形状となっており、これらが市販モデルにも採用されるのであれば、2028年型レヴエルトは現行モデル以上にエアロダイナミクスを強く意識したデザインになるでしょう。
限定モデルのデザインを量産車へフィードバック?
今回のデザイン変更で興味深いのは、ランボルギーニが近年発表してきた少量生産のスペシャルモデルから、そのデザインや空力思想をレヴエルトへ還元しようとしている可能性があることです。
ランボルギーニでは、限定モデルで試したデザインや技術が後に量産モデルへ波及するケースがあります。そのため今回確認された複雑なエアロパーツについても、単にレヴエルトを新しく見せるための装飾ではなく、今後のV12フラッグシップにおける新しいデザイン言語を示している可能性があります。
そして、このタイミングで大幅なデザイン変更を行うのであれば、気になるのが「フェイスリフト」という名称でそのまま登場するのか、それとも別の車名が与えられるのかという点です。
「レヴエルト S」として登場する可能性も
Autoblogは今回のプロトタイプについて、単純なフェイスリフトではなく「レヴエルト S」として登場する可能性を予想しています。
現行レヴエルトのシステム最高出力は1,015PS級であり、より高性能な派生モデルが存在するなか、今回のプロトタイプは通常モデルよりも明らかに攻撃的でありながら、最上位モデルほど極端なエアロパッケージには見えません。
そのため、現行レヴエルトを置き換えるアップデートモデルとして「S」の名称を与え、デザインだけではなくパワートレインにも改良を加えるというシナリオは十分に考えられます。
実際にランボルギーニはウルスでも、モデルライフ途中の大幅なアップデートに合わせてプラグインハイブリッドの「ウルス SE」を投入しています。レヴエルトでも同じように、単なる年次改良ではなく、新たな名称と性能向上を組み合わせる可能性はありそうです。
ただし、現時点で「レヴエルト S」という名称や出力向上がランボルギーニから正式発表されたわけではなく、あくまでプロトタイプから推測されている段階であることには注意が必要です。
2028年型レヴエルトの予想スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル | Lamborghini Revuelto 改良型(予想) |
| 登場時期 | 2027年後半〜2028年初頭予想 |
| エンジン | 6.5L V型12気筒 自然吸気 |
| モーター | 3基 |
| 駆動方式 | AWD |
| トランスミッション | 8速DCT |
| 現行型システム最高出力 | 1,015PS級 |
| 電動化方式 | プラグインハイブリッド |
| 主な変更点 | 前後バンパー、エアインテーク、ディフューザー、リアウイングなど |
| モデル名 | 「Revuelto S」の可能性も報道あり |
レヴエルトはまだ進化の途中
レヴエルトはランボルギーニにとって、単にアヴェンタドールを置き換えたモデルではありません。長年ブランドの象徴だった自然吸気V12を残しながら、本格的な電動化時代へ踏み出すという非常に重要な役割を担っています。
だからこそ、登場から数年で大規模なアップデートが行われるとしても不思議ではなく、むしろランボルギーニがV12+ハイブリッドという新しいパッケージを市場で熟成させながら、デザイン、空力、そして性能を段階的に引き上げていく過程と考えることもできます。
今回確認されたプロトタイプがそのまま2028年型レヴエルトになるのか、それとも「レヴエルト S」という新たな名称を与えられるのかはまだ分かりませんが、少なくともフロントとリアの変更は小規模なものではなさそうです。
現行モデルでもすでに1,000PSを大きく超える領域に到達しているだけに、次のレヴエルトで注目すべきなのは単純な最高出力の数字だけではありません。ランボルギーニが電動化されたV12スーパーカーをどこまで軽快に、そして刺激的な存在へ進化させられるのか、その答えが今回のフェイスリフトに表れてくるのではないでしょうか。
参考・出典:Autoblog / Lamborghini




